企業移籍 POFへ

 オープンβも半ばに入り、ヨチヨチ歩きの初心者から曲りなりにもPvPで撃破を取れる様になっていたこの頃、リアル友人達も次々とJMへ参戦してある時は協調してトリッカーを狩り、ある時は各自でレベルアップを図りながら各地をうろつきまわっていた*1
 ある日、その友人達が「試しにPOFに見学に行って見ない?」と持ちかけて来た。私もそろそろリトリでの狩りにマンネリを感じていたし、「POFならお使いミッションが楽にこなせる」との噂を聞いていたのでその誘いに乗ってみる事にした。
 SYで企業ポイントを買取っているNPCに全てのポイントを売り払い3万程度の金を受取り、無限大公社を退社。無所属になったついでにカワンジャで適当な装備を買い込み、一路P3へと向かった。
 P3のPOF本社で入社手続きを済ませ、今度は無事に入社試験を済ませると早速周辺部の観光をしてみる事にする。まずはエボスからリーフォルへ向かい大瀑布を見に行く。
 当時のリーフォルは崖から見える風景の美しさとは裏腹に、大量の中型ハウンドやエイプ、フラッターの沸く中々危険なMAPであった。しかもあの頃のエイプはMGで狩る事は困難でハンマーを装備した狩人たちがわずかに居るだけの比較的人気の無いMAPでもあった。後にここは私にとってJM生活の原点となる場所となる。
 一通り観光した後、再びP3へ向かう。試しにお使い味噌を試してみる。POFでのお使い味噌は連結がいい。基本的なルートはP3→P2→P3→SY→P2→P3で戻る頃には最初の味噌をループして受けることが出来る仕組みで、その合間にハウンドを狩ってパーツ交換味噌のグールパーツを稼いでおくといった物具合だった。確かにこれは効率がいい。企業ポイントはどんどん貯まるし金回りもよくなった。しかし、友人達とは全く会わない。リアルにて連絡をとると、「なんかPOF追い込まれてばっかで面白くない。無限に戻る」と言って、すでに無限に帰っていたw。
 私はひとりPOFに取り残されたのだ。こうなると天邪鬼な性根が俄然擡げて来て「こうなったら意地でもPOFに残ってやるワイ」と腹を括ってしまった。
 私がPOFに居る理由はこんな些細な切っ掛けだった。そして、それはある意味決定的な決断だったのだ。

*1:その内の一人が言わずと知れたIBKその人である