[JM昔語り]装甲擲弾兵の日々

 Sグレネードは、初めこそ物珍しさも手伝って8500〜1万の高値で売れていたが、やがてその非力ぶりが白日の元に晒され、次第に売上は落ち込んでいった。しかし、こいつについては店で売却しても十分に黒字が見込める。しばらくすると、入手したSグレは全て店で売却するようになった。
 しかし、それではあまりに勿体無い。そこで戦場にSグレを装備していき、適当に狙いを定めてひたすらばら撒いた。威力は低いとはいえスタンが付くので、足止めくらいになるだろうと敵の前線の方へ擾乱射撃を行った。この行動がどの程度前線構築に役立っているかは推測するしかない。しかし、当時の劣勢にたたされていたPOFの状況では、足止め程度ではどれほどに役に立てかがどうか…。やがて、武器と特性にもなれてきた私はSグレネードを利用した戦術を編み出していく。グレネードは山なりの弾道を描く事を応用して、岩の裏側で弾を避けている敵機を炙り出して見せたり、高台から左右にグレを打ち込んで敵前線を停滞させる等の戦法を駆使してみたりもした。そして、弾が切れたら店に売りに行った。殆ど使い捨て扱いである*1

*1:ここで考案した戦術は、後に登場するLGRを使用した際に大いに役立って来る