萌える男 感想(一部電波受信中に付き流し読み推奨)
本田透「萌える男」読了。
大体の所は「電波男」の論旨をより一般向け、新書風にした物と言えるだろう。
「電波大戦」での対談から発展させた部分もあった*1が、大筋で本田先生の主張の骨格に変化は無い様である。
ただ、「萌えを現実へ還元して世界を変える」という発想は楽観的に過ぎるように感じる。
私個人の想定はより悲観的だ。
将来的に「萌える男(女)」と「恋愛資本主義(現実社会)」の全面的対立が発生するのではないか?と。
我々がどれほど増殖しようと現実社会で主導権を握っているのは恋愛資本主義勢力である。
オタクの取り込み若しくは市場化が不可能と判断すれば、より苛烈な差別、弾圧を仕掛けてくるのではあるまいか。実際、この国の多くの人々は「異質なものへの寛容」を失いつつある様に感じる事が多い*2。
その時流を恋愛資本主義勢力が利用して煽動した時、ファシズムばりの大弾圧になるのではないだろうか。
例としては
・現実社会からの逃避と見なされ、矯正施設へ収容されるのではないか。
・「萌え」と言う考え方が危険思想として当局から弾圧されるのではないか。
・井戸に毒を投げ込んだとデマを流されて秋葉原が焼き討ちされるのではないか(言いすぎ)。
私はそういった事態への対処も議論しておくべきではないか?と考えます*3。(ここまで電波受信)