電波男 読了
近所の書店で取り寄せする事にしたのだが、4日待った挙句、貨物事故で本が行方不明にorz。
キれた私はその場でキャンセルを宣言し、遠くの大型書店で1冊だけ入荷していた本書をGET。
全く、最初からこうしておけば良かったよ。
では、感想を(一部過剰な表現を意識して用いている可能性があります)
しろはたのサイトはよく見に行っていたのが、そのコンテンツに全て目を通していた
訳ではなかった事をこの書は教えてくれた。
私が長年抱いていた人間関係への虚無感に対して、この書は明快な回答を示している。
全ては恋愛資本主義への不信から始っていたのだ。
容姿絶対主義と拝金主義が恋愛に直結しているこの社会にどうにも馴染めなかった。
全ての基準が恋愛資本主義を基軸として淘汰され、私の信じて来たもの*1が排斥されていく。
社会の規範から逸脱していると周囲から揶揄され、矯正を要求される。
そんな社会を信用できる訳も無く、私は意識してオタクとなり、やがてNEETを患った。
しかし、自らの教養の貧弱さゆえ、根本原理を系統だてて説明する事が出来なかった。
だが、私は理論的根拠を今、この書から授かったのだ。
ここには、恋愛資本主義に翻弄され疲弊した人々への処方箋が記されている*2。
そして、指し示す未来は「萌えによる友愛主義」と「真の愛の復権」だ。
つまり、この書は 恋愛資本主義への闘争宣言であり、
キモオタ階級の思想書であり、
来るべき世界を指し示す預言書なのである。
そしてあとがきはキャラクターとしての作者ではなく、一人の人間が「愛」を渇望する様を
壮絶に記している*3。そして「真の敵」が誰なのかについても。
それは各人がこの書を手にとり、確認して欲しい。この本は多くの人に読まれるべきだ。